五十肩と温泉

温泉に泊まり、入浴の効果で体を癒す湯治。日本人の大好きなリラクゼーションであり、何でもその歴史は、奈良時代や平安時代にまでさかのぼるのだとか。病気の治し方として、昔から不動の人気を誇ってきたと言えますね。

といっても、病気と泉質の相性が悪い場合もありますし、湯治そのものが不向きな病気もあります。温泉は何にでも効く、という訳ではないので、利用する際にはちょっとご注意を。でも、五十肩に関して言えば、温泉との相性は抜群です。

温泉は含有成分の少ない単純温泉や、塩化物泉、硫酸泉、酸性泉・・・などなど、様々な泉質のものがありますが、五十肩はどの泉質であってもOK。温泉の種類を選ばないのです。

五十肩などの治し方の一手段として、温泉療法を取り入れている病院もありますが、やはり泉質は問わないようです。むしろ温泉の温め効果と、浮力による関節の負担軽減効果の方が、遥かに重要なようです。

これらの病院では、温泉に浸かりながら運動を行う、運動浴を行っています。保温と浮力の効果で関節を守りながら、リラックスして体を動かせる。五十肩のリハビリとしては最適の治し方、と言えそうですね。

ただし、五十肩でも保温が逆効果となるケースがあります。急性期の、炎症が激しく熱を持っている時には、冷やす方が良いとも言われているのです。

急性期の保温については、少し慎重に判断されることをおすすめします。自宅のお風呂で入浴する際も、炎症の具合をよく見極めて温まってくださいね。