五十肩の手術

五十肩の症状が重い、もしくは治し方を誤って五十肩を悪化させてしまった場合、まれではありますが手術が検討されることもあります。手術となると、やはり誰でも多少は身構えてしまいますね。

しかし昨今では、痛みが少なく早期にリハビリ開始が可能な、ハイテク手術が主流となっているのだとか。技術革新は、日々進んでいるのです。

やはり、痛みはできる限り少ないに越したことはありません。しかも、手術をすすめられる重症の患者さんは、すでに五十肩の苦しみをいやというほど味わわされている訳です。このうえ痛みの激しい手術に耐えろというのでは、気力も萎えますよね。

現在五十肩の手術は、その多くが関節鏡を用いて行われるそう。関節鏡とは光ファイバーを使った直径4ミリほどのカメラで、手術はこれを関節内に入れ、内部の様子を確認しながら行われます。

手術の傷としては、概ね10ミリ以下のものが3〜4か所残るだけ。関節鏡を使用しない方式の手術に比べ、手術跡が目立ちにくいのはもちろん、手術時の組織の損傷が少ない為、術後の苦痛も少なくて済みます。

従って退院やリハビリ開始も早められますので、従来の手術に比べ、患者さんの負担はかなり軽減されていると言えるでしょう。

具体的な手順としては、まず関節に生理食塩水を入れたのち、関節鏡を挿入。カメラの映像で組織の状態を確認しながら、縮こまってしまった関節包や、癒着した滑液包を切り離していきます。これにより、肩関節の動きを良くしていく訳ですね。

ケースによっては手術時間30〜40分で済み、その日のうちに退院できることもあるようです。