五十肩のストレッチ

五十肩においては、慢性期と回復期に積極的に運動を行うのが、基本の治し方とされています。炎症と痛みの激しい急性期には安静が必要ですが、出来るだけ早期にリハビリを開始するのが好ましいようですね。

ここでは、五十肩に効くストレッチを、具体的にご紹介していきましょう。どれも家庭にあるもので簡単に出来ますが、くれぐれも無理はしないように。ストレッチは五十肩と対話しながら、ゆっくり行ってください。

五十肩の治し方、と言えば必ず出て来るのが振り子体操です。アイロン体操と呼ばれることも多く、アイロンなど1キロほどのものを、おもりとして使用するストレッチです。

・五十肩の手におもりを持ち、椅子の座面などにもう片方の手を乗せ、腰を曲げる。
・力を抜いて腕をぶら下げ、おもりの重さを利用してゆっくりと前後・左右に振る。それぞれ5往復。
・円を描くように腕を回す。時計回り・反時計回りにそれぞれ5回。

おもりを使うのが基本ですが、手ぶらで行っても良いようですね。

続いて、棒を用いるストレッチです。ゴルフクラブや傘、杖などでも代用可能です。

・椅子に腰かけ、棒を両手で握る。手の間隔は肩幅と同じ位に。
・腕を伸ばしたまま棒を高く上げ、次に足もとまで下ろす。これを10回行う。

・立ち上がり、両手で棒を肩幅か、それよりやや広い位の間隔で握る。この時五十肩の手は、手首の内側が自分に見えるように握り、親指を棒の端に引っ掛けるとよい。
・もう片方の手で、棒を横に押し上げる。10回行う。

最後は、うちわを使ったストレッチ。

・両手にうちわを持ち、椅子に腰かける。脇をしめ、腕を90度に曲げた状態にする。
・脇と肘を開かずに、両腕を左右に広げてゆっくりとうちわをあおぐ。5回行う。