五十肩に効く漢方

五十肩を治すうえで、まず頼りたいアイテムと言えば飲み薬ではないでしょうか。五十肩では、休養して炎症を沈めたのち、運動で関節をほぐすのが基本の治し方。でも飲み薬の効果でさらに症状が緩和されれば、助かりますし嬉しいですよね。

今回は飲み薬の中から、漢方をご紹介します。

漢方では個々人の体質を丁寧に見極め、きめの細かい処方を行うことが重視されますので、本来は漢方医にかかるのが一番。しかし、問診や相談にかなりの時間を要しますので、「それはちょっと無理・・・」という方が多いんですよね。

でも、薬局・薬店でも漢方薬は手に入ります。漢方医によるオーダーメイドのものには劣りますが、試してみる価値はあるかもしれません。五十肩に効く漢方について、ここで少し知っておきましょう。

まずは独活寄生湯(どっかつきせいとう)。ウド、ソウキセイ、トチュウ、ゴシツ、ボウフウ、トウキ、シャクヤク、カンゾウなど、16種類の生薬による相乗効果で、筋肉や骨、関節の強化が期待出来ます。

また、二朮湯(にじゅつとう)も比較的有名ですね。ソウジュツ、ビャクジュツ、テンナンショウ、コウブシ、イレイセン、キョウカツなどで構成されており、五十肩など肩や腕の不調に有効と言われています。

さらに漢方では、「経絡を通す」という考え方から、食用アリなどの虫も用いるそうです。経絡とは簡単に言うと生命エネルギーの通り道で、この経絡が詰まると、痛みなど様々な体調不良が生じます。アリなどの虫には詰まった経絡を通す力があり、五十肩にも効く、という訳ですね。

漢方独自の治し方、なかなか興味深いところです。