五十肩と病院

五十肩であれ何であれ、その治療は病院で診断を受けることから始まります。現代医学は体の不思議を全て解明している訳ではありませんし、もちろんスペシャリストである医師も全能ではないのですが、やはり蛇の道は蛇。

病院嫌いの方もいらっしゃることと思いますが、「医者には任せられない」と素人判断で突っ走るのは、正しい治し方とは言い難いものがあります。五十肩らしき症状にお悩みの方、一度はきちんと病院で診てもらってくださいね。

病院とひとくちに言っても、五十肩を扱うのは主に整形外科になります。診断の決め手は痛みや運動制限など、症状の出方だそうですが、レントゲン、関節造影検査、超音波検査、MRIなどの検査が必要な場合もあります。

治し方としては、温熱療法、運動療法、薬物療法、手術などがあります。

温熱療法・・・ホットパック、マイクロ波など
運動療法・・・患者本人による体操、理学療法士による他動運動など

薬物療法
・消炎鎮痛剤の内服、湿布、注射
・局所麻酔薬やステロイド、ヒアルロン酸の注射
・局所麻酔薬や、生理食塩水を関節に加圧注入するパンピング

手術・・・関節鏡視下手術

もっとも五十肩で手術が必要なケースは少なく、ほんの一握りだそうです。運動療法や薬物療法を始めて6ヶ月〜1年経っても軽快しない場合、手術が検討されます。五十肩の治し方における、最後の砦という訳ですね。

整体・鍼灸・サプリメントなど五十肩を治すアプローチは多々あれど、最後の頼みはやはり病院、なのかもしれません。