五十肩の症状

五十肩といえば、「肩が痛くて、動かしづらい」症状が特徴ですよね。しかし五十肩をうまく治していく為には、もう少し具体的な知識が必要です。

ということで、ここでは五十肩の症状について、経過を追って見ていきましょう。

五十肩の症状は通常、急性期・慢性期・回復期という3つの段階に分けられます。

五十肩では当初、動作時・安静時いずれの場合においても、強い痛みが起きます。これが急性期で、大体2週間ほどで次の慢性期に移行するのですが、長い場合は2〜3ヶ月になることも。夜間に激痛となる、いわゆる「夜間痛」の症状も見られ、最も苦痛の大きい時期と言われています。運動については、関節の動き自体は悪くないものの、痛みの為に動かせない状態が続きます。

次の慢性期は、やや痛みが和らぐ一方で、関節の動きそのものが悪くなってくる時期。組織の変性により、関節の運動が制限される「拘縮」が起き、肩を動かしにくくなります。急性期を過ぎてから、大体6ヶ月ほど続くと言われています。

慢性期を過ぎ、痛みが殆ど無くなると回復期です。まだ肩関節は硬いものの、だんだんと動きが良くなってきます。

ちなみに運動制限の主な症状としては、「手で反対側の肩を触る」「首の後ろで手を組む」「髪を洗ったり、梳かしたりする」「シャツの脱ぎ着や、帯を結ぶ動作」などが困難になるそうです。肩を回す動きは、特にやりづらいようです。

なお、腱板断裂や頸椎症、腋窩神経麻痺などは、五十肩と似通った症状を起こすことがあります。病変の種類が違えば、当然適切な治療法・治し方も変わってきますので、ご注意くださいね。