五十肩の予防

五十肩では、「ケガや転倒などのきっかけがないのに、ある日突然肩に症状が出る」というパターンが殆どです。しかもその原因として有力視されているのが、加齢による組織の老化。これでは、「五十肩の予防って、出来るの?」とちょっと疑問に思いますよね。

でも、整体師さんなどによると、やはり日頃の体メンテナンスは有効だそうです。関節や筋肉の状態を損なわないよう適度に動かす習慣が、予防に大切だと言われています。実際どちらかといえば、普段から肩をよく動かす人の方が、五十肩になりにくいのだとか。酷使は論外ですが、常に動かしていれば、体は錆びつきにくい訳ですね。

肩の関節は球関節といって、極めて運動範囲が広く、従ってその構造も複雑です。筋肉や腱の精密な連携によって、スムーズな動きが可能になっているのですが、複雑で動きの範囲が広い分、炎症が起きやすいと言われています。

「だったらあんまり使わない方が良いような・・・」という気もしてきますが、しかし関節は動いているのが正常。余り肩を動かさない人は、日常的にストレッチを行いましょう。肩関節に過度の負担をかけないよう、「ほどほど」を心がけておけばOKです。

ストレッチの際は、肩関節だけでなく、肩甲骨も動かすのがポイント。肩甲骨を動かすと肩周囲の筋肉がほぐれ、五十肩の予防に効くのだそうです。

また、肩を冷やさない工夫も予防の重要な柱です。冷えると血流が悪くなり、筋肉の動きが鈍って五十肩になりやすいそう。冷房の風を避けたり、暖かい服装をしたりして、五十肩を予防しましょう。